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東京電力ベンチャーズ、世界最多クラスの風力ドローン点検実績をもつSkySpecs社と独占アライアンス締結
2020年12月01日
東京電力ベンチャーズ株式会社
東京電力ベンチャーズ株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:赤塚新司、以下 東京電力ベンチャーズ)と、SkySpecs, Inc.(スカイスペックス、本社:米国ミシガン州、CEO: Danny Ellis ダニー・エリス、以下 SkySpecs社)は、このたび風力発電設備のドローン点検におけるアライアンスを締結しました。
SkySpecs社は風力発電設備のオペレーションやメンテナンスに関するソリューションを提供する世界的リーダーであり、点検実績はこれまでに世界26ケ国、約56,000基(洋上風力発電含む複数メーカー及び型式)にのぼります。
設備管理用ソフトウェア「Horizon(ホライゾン)」は、この豊富な点検実績に基づく風車ブレード画像を機械学習に利用しており、画像解析では、損傷個所・損傷程度を精確に判定することができます。また、点検データ保存、損傷分析、補修作業管理といった点検後の一連業務のプラットフォームとしても活用することができ、経年追跡や風車ブレードごとのデータ比較が可能となるのが特長です。
すでに昨秋、東京電力ベンチャーズとSkySpecs社は、国内風力発電会社の約40基で点検を実施済みで、点検時間は風車ブレード停止から1基あたり約15分、従来の双眼鏡による目視点検の約4分の1に抑えることができました。
現在、日本国内における風力発電基数は2,500基ほど。今後国内では、洋上風力を中心に、風力発電の導入が飛躍的に拡大することが期待されます。一方で、風車ブレードの運用保守においては、点検時間の短縮のみならず、点検基準の厳格化の動きがあり、作業員の技能に依存した点検精度のバラつき、データ管理の煩雑さなど、多くの課題が浮き彫りになってきました。今回のアライアンス締結は、安定的に自律飛行するドローン制御、保守点検の効率化、点検品質の向上、高精度画像解析データの一元管理など、運用保守面の課題解決とともに、国内風力発電市場の活性化を目指しています。
SkySpecs社CEOダニー・エリスは、「2050年までには、世界の洋上風力発電容量の6割がアジアに所在すると予測されている。その中でも日本は最大の未開拓地と捉えており、このアライアンス締結は絶好のタイミングだ。東京電力ベンチャーズとのパートナシップに心躍る。末長い関係性を期待している。」と述べています。
ドローン点検ソリューションの実用性と成長可能性は、点検の実績数と経験値に依存すると考えられます。東京電力ベンチャーズは、世界最多クラスの実績に基づくSkySpecs社のソリューションを、国内の多くの風力発電事業者の皆さまにも体験いただくことで、洋上風力を含む国内風力発電の収益性向上を支援し、再生可能エネルギーの拡大へ貢献してまいります。
【SkySpecs, Inc.】
2012年3月、米国ミシガン州に設立。ロボティクス、予兆分析ソフトウェア、そして風力設備に対する専門知識を活用し、風力発電の維持管理のオートメーション事業を行っている会社。アメリカミシガン州及びオランダアムステルダムに拠点を持つ。日本国内でのアライアンス締結は今回が初めて。https://skyspecs.com/
【東京電力ベンチャーズ株式会社】
2018年5月設立。東京電力ホールディングス株式会社の100%子会社。お客さまへの価値創造を第一に、東京電力グループが保有するアセットやノウハウと、事業パートナーの知見・技術を掛け合わせながら、エネルギー領域における新たな事業創出をめざし、未来の便利・安心を作り出していくことを目指す。https://www.tepcoventures.co.jp/
<問合せ先>
東京電力ベンチャーズ株式会社 富田沙希 佐藤潤子
電話:03-6859-8295
メール:info@tepcoventures.co.jp
以 上